「ナカザキ向上委員会島原支部」。2004年夏に長崎県島原市の森岳商店街で行ったプロジェクト。小中学校の図工の時間に必ず作成されるような小中学生の標語調のポスターを主なモチーフとして用いた。ステレオタイプな主張がささやかに書き換えられたポスターを40枚ほど制作し、商店街のショーウィンドウ、及び電柱などの公共スペースに設置した。
無論、「ナガサキ(長崎)向上委員会」ではなく「ナカザキ(中﨑)向上委員会」であり、別に何かを向上させるということはあまり目的ではなく、私達のむかうべき「上」とは一体どこにあるのだろうかということをナカザキとともに考えようというのが目的である。しかしこのプロジェクトはあくまでそれほど積極的なものではなく、ポスターを店先に貼らせてくれないかと交渉の際に店のおばさんとたらたらと2時間くらい子育てについて雑談してしまったりする時間が結局のところ一番重要だったりもする。